2006.11.05 21:08
『人間五十年、下天の内をくらぶれば夢幻のごとくなり』
信長が好んだ一節。
下天は、仏教の宇宙観で、天界の1つ。
その1日が人間界のちょうど50年にあたる。
人の一生の50年も、下天の1日でしかない。
夢幻というほかない…
とても有名な歌で信長を映像化する時に、
信長が舞いながら歌うシーンがよくある。
多くの人は信長が舞い歌ったのは
「謡曲」で能( 猿楽 )なんだと思っていますが、
実は幸若(こうわか)といいます。
彼が舞い歌っていたのは幸若だったはずです。
幸若舞は猿楽舞とほぼ同時期の流れですが、
少し古いようです。
その前は曲舞(くせまい)とよばれておりました。
白拍子、声聞師の歌の流れです。
その曲舞が幸若舞になったのは
若狭であったようで、
若狭方面で盛んでしたから、
織田家のルーツと重なります。
案外そういう背景で
信長は幸若を、そしてこの「下天の内を比ぶれば」の歌を、
愛好したのかもしれませんね。
☆織田家のルーツ☆
☆幸若舞とは☆
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