2014年4月20日日曜日

俳句 春を歩けば棒に当たる


 尾を立てて寄り行くと見ゆ桜道

 


  子猫連れの人

 満城の桜背にしてにあと啼き





 夕暮るゝ水のゆくへや追うて散る





野の風呂の裸体に花の信到る





 

2014年4月8日火曜日

俳句 為す無き日



 為す無き日 蝶の斑ら気を見て居ぬ

 なすなきひ ちょうのむらきを みておりぬ



俳句 夜道のちょっと不思議な感じ 



 月朧ろ 岬へ出づる蝶の道



.

俳句 遠い日々が近くなったりする春に



 キスした日 まだ眩めいて 菜花月

 春はちょっと可愛らしい思いでもあったりして




実は写真も句もみな創作です。



2014年4月3日木曜日

俳句 三月の後の四月


 あの春の桜は此処ぞ今を咲く

  桜さくら跡形も亡き故郷かな

  ともに見し花明るうてしづかなり

  とをさくら儂(わし)もあんたも人のはて

  水逝くや花満開の翳る下



 さんぐわつの蓋とぢたまゝさくらかな