2012年11月24日土曜日

右翼化で日本乗っ取り間近?「一億一心火の玉」だよ、これ。次は玉砕かいな。


安倍「憲法を変えて国防軍にする。これおかしいんでしょうか?」
(おかしくない!の声)
安倍「これ世界では当たり前なんですよ。世界では自衛隊は軍隊だと思われています。誇りを取り戻しましょう!チャンネル桜もできたし、インターネットで変えていきましょう!」
ー 場所: 日比谷野外音楽堂


大真面目で戦車を持ち出す気でいますよ、この人達。
「やつらを通すな」のひとなみバリケードの時代がやってきた。

がんばれ憲法!! がんばれ平和!! 戦争国家を通すな!!

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俳句: 木枯らしのころ


    呵られて泪に映す冬黄葉

    木枯やべゞ着せたろと母のかほ


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俳句: 旧友との邂逅





紅葉する京を往きつつ云うむかし

垣根なく語らふて後 京もみぢ


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俳句: 冬の大仏殿




びるしやなの
かほうつくしき
ふゆきたる


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俳句: 夜咄





梅はまだ夜咄にもう月落ちて

総毛立つ夜噺ひとつ目が双つ

夜咄や床下の尾も振られをり


夜話といっても幅があるが、私には冬の怪談の記憶が強い。

これは個人的な嗜好と言えるのかもしれない。

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俳句: 冬の海



逃亡を所有と言ふぞ冬の海

俳句: 冬雀



      やゝ冬空雀消えにし午后のいろ


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俳句: 時雨る




            吹き当たり風雲を抱き冬へ入る

            読みかけに恋は残りぬ初時雨

            返す書うかばぬことば夕時雨




俳句: 湯気のある風景



           冬のやど朝餉の粥の湯気多し

           板の間へいっぱいに射して冬の日    

           湯気を追う風途切れずに冬木立

           冬日さす湯気を證として静か


2012年11月17日土曜日

俳句: 風邪日誌



          はなもなき一日なりしが冬に入る

          皃寄せて葛湯呉るゝが猫の様

          差し湯して飲む薬にも冬到来

          冬日射す小瓶の中味濁りたる



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大車輪の君







はるえみていっせんのわざあゆみきぬ 

春微笑て一旋の技歩み来ぬ 


 大車輪の得意な小柄な君であった。 

 いつも一旋回して笑顔でよぉーと
ひとなつかしい君であった。 

 女性に優しい君から粗暴なぼくは多くを学んで
若い大人になっていった。 

 居場所は遠く離れても志を共にして
ずっと一緒だったと言える君だった。 

 かつて駅で友達とともに
旅立つぼくを 送りに来てくれた君だった。 


 今君はひとり旅立っていった。
ぼくはひとり、ひとりで君を送る、
君を永遠へ。


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2012年11月14日水曜日

ひとは去りゆく



長歌:

わが内を ひとは去りゆく
わが内を 友は去りゆく
ものなべて ちひさく昏く
なほ 遠ざかる

反歌:

もみぢつむ 
ときの奥処に もみぢつむ 
庭ははだかの はたちのこころ



近年はやはり出会いよりも別離が多い。しかも永訣であることが。

15歳から25歳くらいの間に家族以上の密接さで関わり合っていた友もふくまれている。


これは万葉長歌風の一首合わせて反歌である。 古風過ぎよう。

しかし出てきたのはこれ、妙なものである。
しかし自分の心情がそのまま出せているような気もする。
それでここに出しておこうと 思う。

赤く腫れていたのかもしれないあのころの自分たちの心。

今では遥かなり紅葉のごとし。


湿っぽくない挽歌として、

我が朋友 TOSHIYUKI MIYOSHI に捧げる。

2012年10月25日木曜日

海の魅力でほっと一息


Heartbeat of the Sea from Rafa Herrero Massieu on Vimeo.

俳句: ただの今日の秋


俳句: 榧の実


俳句: 秋終わる






























秋は何処見つけて見せて晴れた日に
 
夜なべあかき心のまゝ二人かな

耳ふたつ夜風の秋にしろく添え

秋あはれだらりと垂れて夜の舌




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俳句: 十月 満ち來る潮






























十月満ち來る潮に風の声

又ひとり去ぬる有り 秋 町工場

からす瓜己ふたしかに夕暮れぬ



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俳句: 十月 旅支度する神






























旅支度する気短な神の傍

この衣が母を舞わせて立田姫

目も口もいっぱいにして秋終る




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俳句: 火の祭り





秋の夜の身を焼き甦り去にしもの

寒さ著て歩み入りゆく雄の祭り

火柱の立つや願ひの夜は顕

秋祭り足細妻の交じりいる

群衆も火も知らぬ間の星の冷え

飾られし会いと別れも秋祭り

縁日の秋のゆふ日は昨日いろ


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俳句: 寺の秋






























不愉快とある背表紙を買ふて秋

饕餮は偏食ばかり熟し柿

数独が一題解けた柿の種

あの逢ひはほめきの紅さ寺の秋

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俳句: いのこづち 曼珠沙華


























紺の衣の星座となりしいのこづち

ひがん花さなかの恋の間々揺るゝ

残照や遠ざかりつゝ曼珠沙華

庭の露まがほ正しき子猫の目

からす瓜薄れ日のごと消え残る

魂の仕事の秋か歌劇果つ

声なくも声限りなき秋の風

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俳句: 


























踏鞴火や深更けて村下えぼし西風


七箇まで星を滲ませ遅き春 

わが家は春やむかしの花のなか 

丘のうへ妻はそよかぜ桃の花 

丘に立つ妻あたゝかき風とゐる


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俳句: くらきうつは




























くらきうつはしづもる秋やへんろ杖 

肩越しの秋抱けばほゝにルネ 

ふりむけば湖国の秋ひかりしづかな 



たっぷりと真水を抱いてしづもれるくらき器を近江と言へり 河野裕子 


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2012年10月18日木曜日


短歌: ゆうぐれに 2 ← 縦書きリンク

岨みちにかけて照る日の傾きぬ荒れゆく里に秋風の色 

そばみちにかけててるひのかたぶきぬあれゆくさとにあきかぜのいろ

2012年10月14日日曜日

俳句: ルネの秋2


あの翅で海わたるのよ 庭に秋
海渡る恋よ ルネ 蝶も同じ
ルネに恋しててわたし? 渡る蝶

なお思ひそ  髪掻きあぐるルネに秋
固有時を眠れる眉根 ルネの秋
カルテシアン 図形に秋のランプの夜



2012年10月10日水曜日

更新:短歌

短歌:斧の刃 ←リンク

斧の刃にか黒く深き空映る息かけて告ぐ木は倒れたり

森昏く濡るゝを抜け来此処に座す杣人の膳酒盡きぬ夜

土間に置く斧の刃冴えて更けゆく夜揃えし靴に蟋蟀上る

2012年10月9日火曜日

俳句:秋刀魚焼く


死にたくも無い死にたさに秋刀魚焼け



俳句:秋の日々から


















駅ひとつ距てた住所思う秋 

旅は果てこの紅葉の大樹かな

葉を降らす大樹に寄りて眼鏡拭く

涸井戸にひかる小秋を見つけたり

夕闇を拾いつ行きつ母の栗





2012年8月15日水曜日

2012年8月11日土曜日

俳句: 20120809 長崎



ナガサキの坂のぼり来る 雲ばかり

灼熱が知らぬわたしを灼かんとす

長崎の日がな響(とよ)もす声なき声

あらぬ光あらぬ影視よ 原爆忌

俳句: 20120808 朝昼夕





朝  ほととぎすないて いってき  ひかり おつ

昼  かげろふのみち き ははとの ひるげなり

夕  ほしでんでん だんちの なつの くれかかる

俳句:20120804 手三題



大願と手を日に曝す原爆忌

凡夫われ戦さ世にあり賜べ平和

観音の掌に烈日を返さばや






俳句 20120804-2


ながれぼし わたしのなかに わたしが ゐ

俳句:20120804 旧友




二枚目のあの朋はどこ蝉時雨

崩おれる雲見て居りし丘のうへ

短夜や所在を知らぬ朋のあり

「十八歳になったら、間違いなく僕は…」と
書いた朋友宛ての手紙の下書きが残っている

朋に寄す一文残し海の夏

2012年8月4日土曜日

ハシモトを弾き 文楽に指マルめ

 

端居しているだけのわたし



  手のひらで ほたる袷せて 見せに来て

         つ ま  すさ
  折り紙で亡妻と遊ぶや 短き夜

                  て ふ
  星月夜 はゞたき覚めし 胡蝶の夢




俳句 2012   銀河三句




  明けもどろ銀河飲んだる茅渟の海

  燃え尽きし星吸ひ廻るわが銀河

  君は何処ぼくは銀河の岸に呼ぶ








2012年7月31日火曜日

橋下に亜流追従群れ囃す上方壊しのつのるひと夏

自分に反対(反論)するヤツを扱き下ろすのを
ディベート(対論)と言うのだったかい?橋下流では。 


オレはお前ナンカ認めてやらんぞ、って 凄んでるだけやんか。 
可笑しいわ、変やわ。 
相手の言い分をよー(よく)聴きなはらんとーあきまへんで。


 どこかの女性記者を口撃(口角泡を飛ばして攻撃すること^^) 
した時も思ったけれど、 人に言わせる時間を奪ってまくしたてる、 
一言に自分は何十倍も喋りまくる。 


面白がってそれに喝采するようメディアは煽っても 
本ものの大阪人は白けてきてまっせ。 
 その流儀でいくしか手は無いんでっしゃろけどな。 


「自称文化人」扱いは失礼千万、 
瀬戸内寂聴はんに謝りなさい、
 と言っておきたいですね。
橋下徹訳「源氏物語」書いてからにしなはれ

「自称文化人」という悪罵は。


橋下はんが非文化人を自認したはるのはよく分かりました。けどな、
 文化人とは橋下流を見れば分かるなり、 や。

非文化人に非ざるが文化人なり。 非非文化人が文化人やな。


 橋下に 亜流 追従 群れ囃す 上方壊しのつのる ひと夏




 狂歌もどきは、


< 橋の下で騒がしい囃し声があがっているので近づくと 
何やら流の亜流や 誰かに追従(ついしょう)熱心な瓦版屋なんかが  取り巻いている輪がある。 


後ろから背伸びして見てみたら、
強いもんが弱いもんんを投げ飛ばすたびに 、
その輪からどっと歓声が上がっておるんです。


 上方のもんやおまへんやろ。 


そう思ったら地元の八尾の兄ちゃんやんか、何してまんね! 


旅に出てる間に坊ちゃん顔の兄ちゃんがすっかりオッサン顔になっとった。 


こかされてる(転ばされている)のは文楽の師匠はんたちやおませんか。 
どないなってますねん。 


< 関電さんには(何にカンデンしてしびれたのか)さっさと降参しはったのに、弱いもんにはしつこいでんな。> 


河原の橋の下やから人が来ぬのをいいことにして、


 こらぁ、ええかげんにせんかい! 


 とどなっったとこで 目が覚めました >


という白日夢ですわ。 


ほんと、
 ばか殿さまで笑いとるのはもう既におひとり、志村けんさん、おられますやん。




 泥鰌汁冷やし楽屋に届けたし 




 お見舞いの気持ちです。どうぞ早い本復を。 


 めげず臆せず堂々と。 


 市民府民は文楽を可哀そうな「愛護の若」にはいたしませぬ。 




 .

2012年7月26日木曜日

FB友達の譴責的激励を受け暑気にめげぬよう十句つくれとの難題を
かたちばかりクリア。ちょっと涼しいひと時を得ました。



 ①、死にかけの蛙ごときに夏の雷 

 ②、食紅や指透き通る蛙の手 

 ➂、放散する気体孕めり夏の月 

 ④、南風に向き胡蝶の羽化の雨催ひ
     南風(はえ) 


 ⑤、暑気疲れ 空白の町に雲が湧く 

 ⑥、昧爽の 柿の花踏み帰る路次
   (あかつきの) 

 ⑦、酒一斗 李白帰せば天の川
     李白も<李白に似た>酒豪も好きだ


 ⑧、この妻のことばが涼し 熱帯夜 

 ⑨、日に透けしかまきり避けて葉をゐざる 
             (よけて)

 ⑩、夏草や野猫のくさめ二度三度



2012年7月6日金曜日