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← イサベラ・デステ
今日は新しい府条例に基づく食品等の自主回収報告義務についての説明会の案内が来ていたので、隣の藤井寺市まで出かけた。
大ホールに50人ばかり参加者が集った。
説明は府の若い女性の幹部がパワーポイントを使いこなして一人で画面を使って行った。(美人だな、と周りで言っていた)。
内容は良く解ったし質問をして余計腑に落ちた。勉強になったし、府の取り組みの姿勢に好感が持てた。陰で保険所や府の担当部局は苦労しているのだろうな。なにしろO-157以来ずーっと色々続いてるから。今は「吉兆」など目白押しにあるからね。ご苦労様と言いたい。
終わってから書店に回り、仕事関係の資料になるものをあさってから、コンピュータ関係の棚へ近寄ってふと右手を見るとコミックの棚で…
ん?「チェーザレ」……あのチェーザレ?
ボルジア家の悪名高きチェーザレがコミックに?
然り!なんとぉ~ホントだ。へ~面白そう!
買ってしまった4巻一度に。へへへ。楽しみぃ~
でも
惣領冬実…シラン、全く知らん。
でも絵はいけてるやんか。
![](http://ec2.images-amazon.com/images/I/51WQ11TG7WL._AA240_.jpg)
チェーザレ 1―破壊の創造者 (1) (KCデラックス)チェーザレ 1―破壊の創造者 (1) (KCデラックス)
近代政治学の発端になったと言われるのが
誰でも知っているほど有名な本
「君主論」
韓非子と並んで有名な?マキァベッルリの書いた本
「君主論」
そのモデルと言われるのが枢機卿チェーザレ・ボルジア。
ぼくなどチェーザレ=毒殺と陰謀みたいなイメージだが
近代的な権力の創出や統一国家を意識的に目指した最初の政治家でもあった。だからこそ、マキァベッルリは彼をモデルに著述をしたと言われる。
手段は目的で正当化されるという意見ばかり一人歩きして、マキァベッルリと「君主論」は誤解されている。
本当は近代国家や主権を実践的に捉えようとした歴史的業績なのだ。
けっして悪人のバイブル。野心家のマニュアル。では決してない。
コミックの『チェーザレ』だが、読み始めると
魅惑的な情景の中にリアルに時代と人物が動き出した。
もうじきロレンツォ・メディチが出てくるのかとわくわく。
サボナローラも
ダビンチも
ラファエッロも出てくるし
ミケランジェロだって
出てくるかもしれない。
堪らんねこれは。
最近7,8年、コミックのコーナーなんて立ち止まることは無かった。
だのに、向こうからお呼びだったんだな。
昔、29歳の妻がコミック好きで、
何時も何か持っていた。
「ナンだ?その、枕みたいな厚さは!」
「これ?…ハイこれよ」
「……」
『花とゆめ』??
「けっこう面白ぇヨ!読んでみたら」
かくて、
嵌ったのですね。
女流コミックにも面白いのがあると知り。
萩尾望都の「ポーの一族」は
2.3年は読むと泣きました。
妻の本棚から借りて読んだら面白くて面白くて。
でもまもなく妻は永遠に居なくなり、
まるでメリーベル自身みたいに、
この宇宙のどこにも存在しなくなってしまったので。
でも、泣くと分っているのに読んで、
やっぱり泣くのでした。
![](http://ec2.images-amazon.com/images/I/21Q3TXEEMEL._AA140_.jpg)
同じ作者の「11人いる」は逆に吼えました。
どうして女の作者にこんな良いSFコミックが書けるんだぁ!
と差別丸出しで吼えながら読み終えました。
ぼくは一度しか日本の外へ出ていないのですが
その行き先はイタリアでした。
人生でアッシージの聖堂を訪ねて感嘆できたことが
自分の無常の幸せかと思うYohには
(ルネッサンスという時代は1200年代から始まる感じですが、)
ハイルネッサンスといわれるチェーザレ・ボルジアの生きた時代は迷宮のような妖しい魅惑に満ちています。
コミックに入り込んで
イマジネーションを爆発的に発動しながら
堪能することにしましょう。
何度も読み返すかもしれない。
そんな気がしています。
そういえば、もしイサベラ・デステが出てくるなら
どんな女性に描かれているんだろう。
それを想像するだけでわくわくする。
実に見事な人物。そして美しい完璧さ。
塩野ななみ氏と違って
歴史上のドラマは
個人の力量や人徳や知力などの役割よりも
時代のうねりを生み出す社会的背景の動向を重視する
Yohはそういう人間ですが、
個人の性質や力量の効果の大きさも理解できます。
イサベラ・デステがいなかったら
イタリアの情勢はかなり違っただろう。
それほど彼女の知性と胆力と美貌が
歴史を彩った度合は大きい。
エステ家の動きのない時代史なんて書けない。
きっとコミックにもご登場だろう。
楽しみだな。
ポーの一族とマザーグース
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