2007年3月28日水曜日

最良の半分…か

2007.03.28 01:13

 出あったのは、最初は1963年か… 途方もない時間だな。
 
 いまではそこはもう、霞んで青みがかった空気の中に沈んでいる。

          

 同じ学校に学ぶことになった同学年。

 同じ大阪から来ていたこと。

 それだけのことだった。まさか十数年後に、共に暮らすとは。

 ……

 それが今では、…なんだろう?

 背中みたいなものだ。 良く見えないのに、リアルに存在して

 普段は意識などしないが、痒かったりすると、俄然意識する。

 まぁそんな存在。

 それを世間では、ベターハーフ、最良の半分、 なんて云う。



 背中のない腹、 なんて無いから、 まことに真理。

 皴のより始めた腹にしてみれば、

 なぁ、背中よ、背の君よ。長旅もあと少し。

 今しばらくは、我慢しあって行こうよ。

 前方の穴だか出口だか解らぬものに行き着くまでは

 お互い倒れぬよう支えあうより仕方あるまい。



 なぁ背の君よ。人生と言う惨劇への
 
 怖れも哀しみも もう

 やっと尽きてしまったようだね。


 

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