2014年11月26日水曜日

俳句‬  埋火の只赭きかな加賀の宿

‪#‎俳句

‬  埋火の只赭きかな加賀の宿

  こたつ酒人の景色の暮れかゝる





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コミタス弦楽四重奏団アルメニアの響

出来ればシェア・拡散お願いしたいです。
年末の魅力的なコンサートのひとつではありませんか?
「冬のチェンバロの会」のこの冬の企画はこれです。
チケット 前売一般  3,500円
当日         4,000円
学生・25歳以下   2,500円
【前売チケット】
ザ・フェニックスホールチケットセンター 
TEL. 06-6363-7999(平日10:00~17:00)
またはコチラ:
http://www4.ocn.ne.jp/~fuyuno/form12.htm
または冬のチェンバロの会  TEL&FAX  0742-34-2894 Eメール fuyu@biscuit.ocn.ne.jp
〒振込用紙を同封してお送りしますので、代金は到着後に振込をおねがいします。  

漢詩 深秋即事








 ‪#‎漢詩‬

 晩秋即事ということなので、深秋即事と題し

 深 秋 即 事

 月色返照竹影移 月色 返照すれば 竹影 移り
 孤山兀兀雁聲悲 孤山 兀兀として 雁聲 悲しむ
 仙童自逸高秋境 仙童 自ずから逸しむ 高秋の境
 半夜閑吟又一詩 半夜の閑吟 又 一詩


 Shēn qiū jí shì

 yuè sè fǎn zhào zhú yǐng yí

 gū shān wù wù yàn shēng bēi

 xiān tóng zì yì gāo qiū jìng

 bàn yè xián yín yòu yī shī


 月光が差し込めば 竹林の影が移ろう
 ぽつんとある山はひとつ聳え立って 雁の音が悲しげだ
 仙人の使い走りの私も澄んだ高い空の下で自由になって 
 夜更けまで静かに詩を吟って歩くのだ 次から次へ


 *兀兀:コツコツ:孤高の様子。
 *仙童:仙人の使用人。童仙とも。
 *逸しむ:安逸の逸。たのしむ。
 *境:国境、仙境。
 *平水韻:上平声支韻: 移・悲・詩


2014年11月11日火曜日

漢詩 山寺偶感

山寺喫茶(席題)

 2014年11月10日  #漢詩 #席題


 山寺偶感                    shānsì  Ǒugǎn

 煮茶馨似煉金丹  zhǔ chá  x
īn  shì liàn jīn dān 

 尽意尽時仙薬難  jìn yì jìn shí xiānyào nán

 賓鶴入来紅葉谷  bīn hè rù lái hóngyè gǔ

 主人山客與三歎  zhǔrén shān kè yǔ sān tān



   平水韻 上平声第十四寒韻 押韻字:丹・難・歎


  漢詩の会でカードで引き当てたのは、寒の韻で、席題は「山寺喫茶」であった。題を得て作るのは初めてだが、山中渓谷の美というと 晩秋は紅葉だと思いそれを入れると決め作った。

 古寺にはどこか道観を感じさせる仙境の匂いがある。
茶を点てることと仙薬を調えることをもって方向を定めた。



 茶を煮るの馨  金丹を煉るに 似たり

 意を尽くし時を尽くすも 仙薬は 難し

 賓鶴 入り来たる 紅葉の谷

 主人 山客 與に 三歎





 意とした感じは次のようなものだった。

 茶を点てるのは まるで不老長寿の仙薬金丹を調えるのにそっくりのようだ
注意をはらいたっぷりの時間をかけて それでも「仙薬」は難しいもの
やっと点て上がった茶を戴こうとすると雲外の仙客のように白鶴が紅葉の谷に舞い入った
茶席の主人も山客たる私も鶴もそれぞれの歎声を抑える術もないひとときであった
。 」


漢詩の会で「風貌が仙人じみている」みたいに言われたこともあり、
山寺の詩的ユーモアが出せたらという気持ちもあった。

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