2007年4月14日土曜日
石鹸玉(しゃぼんだま)は春の季語なんだ
行きたい方へそれからのしやぼん玉
黛まどか
日のあとを追つて行きけり石鹸玉
佐藤和枝
なんだか俳句づいてしまってるけど(笑)
黛まどかさんの自作の句がメルマガに書いてあったので、
え、確か…と思い探すと、やはりバックナンバーにもう一つ
「石鹸玉」の句があった。佐藤和枝さんという俳人の作。
どちらの俳句も、群がりになって作られたしゃぼん玉が
風に乗ってゆっくりとお互いに離れていく動きを見て作られている。
「それからの武蔵」という題の小説がある。
「それからのしゃぼん玉」とは上手に言えたものだ。
日のあとを追っていくように思う心。
それぞれが行きたい方へ行こうとしているように思う心。
しゃぼん玉は、春風に乗って、心あるかのように
自由に飛んでいく。
春の移ろい易さとしゃぼん玉の儚い危うさとは
池塘春草の夢そのものだが、儚くても、あくまでも明るく
どこまでも気ままなのは、幼い幸せに似ている気がする。
不来方のお城の草に寝ころびて空に吸われし十五の心
空に吸われし十五の心
… 啄木も自分がしゃぼん玉になって空をを見ていたのかな。
教室の窓より遁げて
ただ一人
かの城址に寝に行きしかな …で、寝転んで心は空に…
佐藤和枝さんのほかの句に
公園の時計が十時桃の花
初さくら湯気のやふなる匂ひかな
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