西行が見た桜と満月?
今年は四月三日が旧暦の二月十五日。
満月の宵となる。
西行法師の終焉の地、弘川寺の桜は七分咲きとのこと。
歌に詠んだとおりに如月の満月の日に生涯を終えた西行。
生駒葛城山系の東面、西方浄土に向いた土地に庵をしつらえ
沈む夕日に日相観の日々。
桜越しに見る月は満月に至って仏道の悟りを現すと観じられ、
円月の下に大往生を願った。
歌をもって求道した西行法師は、日本の芸術家の雛形・理想型。
宿を借ろうとして江口の遊女妙さんには断られていますので、
ただの行い澄ました出家ではありませんでした。
自然を人生の鑑として生き、自然へと帰っていった詩人でしょう。
その最期の地に行って咲き、また散る花びらを眺めたい。
四月三日は晴れと予報がでた。黄砂に妨げられてもいい。
その場所で会えるように思うのだ。西行の精神、魂のとの邂逅。
ただの幻影かもしれないが…
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