巻三 慶雲元年(704年)七月廿一日 甲辰。
奉幣帛于住吉社。
巻の三、慶雲元年(704年)七月廿一日 甲辰(きのえたつ、こうしん)
住吉社に幣帛を奉ず。
〇 これだけではその意味は判らない。
手がかりは月日だが…
この年の春は旱魃で雨が降っていないので、諸社に遣使して幣帛を奉げている。
住吉社は航海の神であるがもともと水神だから関連があるのかもしれない。
しかし降雨を祈念するならその旨を記すのが普通だろう。
むしろ一般的に国土の平安を有力な神に祈念したとみるのが穏当かもしれない。
遣唐使等に関連しての住吉社の記事はあるが単独で目的を書かない記事は此処だけだ。
住吉社の続日本紀での初出の記事だが、
他の神社と並んでではなく単独で記されているのは此処だけのようだ。
<住吉社と朝廷との関係、紀記ではどうかと気になったので書いておく>
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