どうして山里になんか棲むのだい?
山中問答 李白
問余何意棲碧山
笑而不答心自閑
桃花流水杳然去
別有天地非人間
山中問答 李白
余に問う何の意ありて碧山(へきざん)にか棲むと
笑って答えず心自から閑なり
桃花流水杳然として去ぬ
別して天地の人間(じんかん)に非ざる有り
問うものがいる、どうして草深い山中に棲むかと。
無理もないかと答えずに笑っている、長閑な心で。
桃の花びらが水に落ち何処へやら遠く流れていく。
ここはそれ、世間様とはかけ離れているのさ。
これは自分の愛唱詩だ。
黛まどかさんから届いた「俳句でエール」には
蓬もちの句が入っていた。
嫁姑声の似て来し蓬餅 渡部トヨ
よめしゅうとめ こえのにてきし よもぎもち
季語/蓬餅
田舎の嫁と姑は、農作業の共同作業で同じ経験を
分かちあうから、いつしか女同士認め合うことになり
次第に共通するしぐさも持つようになったりする。
この句では、声まで似てきているのだ。
働くものの伸びやかな声のさざめき。
仕事上がりのお茶と蓬餅が和やかな場にある…
田舎暮らしにも好いことはあるのだ。
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