2008年1月13日日曜日

六十の手習いで続紀天平十年に挑戦中

自分が住居に選んだ土地に昔短期間であっても
都が置かれたことの理由を以前から知りたかった。
朝日カルチャーセンターの広告に惹かれて申し込んで
一ヶ月余り出たが年末で全講座が閉鎖になった。
近鉄奈良駅周辺では成り立たないらしい。
西大寺駅周辺では便利がいいので可能だろうが
近鉄がカルチャー講座を開いている。
と言うことで撤退となった。

それはいいのだが、
二階に上がって梯子が無くなった感じになるじゃないか。

そう思う人たちが講師に要望して自主講座として続くことに。
ありがたや。

でも、観測が甘かった。内容が充実し、かなり努力しないと
ついていけないかも… (汗)

講座は『日本書紀と続日本紀を読む会』と名前がついた。
読むのだから簡単だよ、と思っていたら、
白文(返り点や句読点を付けていない漢文)を読むんだ。
と、思い返せば高校以来、白文など見てもいないよ。

日本書紀は欽明紀から、続紀は天平十年元旦から、と決まった。
で、1月7日に行って来たんです。
初日なので講師の水野柳太郎先生の漫談風の独演でしたが
話されている内容は、済んでみるとかなり濃い内容です。

終わってへとへとです。
昼の休憩時に先生が何故かYohに
「こんな話でいいですか」と問われたので、困って
「私は…素養がありませんので…」と誤魔化し。(汗+汗)

吉川弘文館刊の黒板勝美編「六国史」が種本らしい。
それに小学館の原文と読み下しと現代訳のついたの。

現代訳は参考程度に考えること
当然でしょうね、訳者の私見が入るからね。

漢文は上古の訓読に拘らず普通の漢文式に読んでよい
当時の読み方に拘っても返って意味が分からなくなることも多い。
こう言われて、なるほどと腑に落ちた。自分はそういう逆の和臭の強い読み方に傾いていたので読めなかった面があるな。

文字通り六十の手習い。
がんばれば一年でかなり読みこなせるようになる、との先生の励ましを真に受けてがんばろう。

少し進めば続紀は「藤原広継の乱」のところだし、
面白い話も聞けるだろう。
欽明紀の方も継体・安閑・宣化の王朝並立説などを廻る話がでるだろう。

まずは読めなくては話にならない。
毎週一度はかなりキツイ課題だ。予習も復習も要りそうだ。
気合を入れてがんばらなくては。
でも、仕事上の課題が多すぎる年明け。どうなることか。
やるしかないな。


先生のお勧めは白文を紙に手書きで写すことだそう。
そうすれば漢文に馴染み区切りやリズムが感じられるようになると。
さっそくやっているのだけれど、字の下手さに我ながらあきれ果て、
意欲低下。いやいや、続けなければだめだ。

探すと国立国会図書館の近代デジタルライブラリーに六国史が印影版で入っている。
早速JPEG2000のプラグインを入れてブラウズする。
汚い版で活字が潰れていたりして読めない字がある。
でも電子テキストでは外字になって表示できない字も
印影では見えるので併用するのが便利。


半日かけて欽明紀全文と天平十年聖武紀全文を
テキストで入手。
MS wordで縦書きの横置き用紙A4で白文にして印字。

書き写しながら読んでいる。現代訳と対照して
自己採点は60点かな。まあまあの出だしとしょう。

1時間半講義で30分質疑か読み方指南。

次回が楽しみになってきた。

年内に先生に「よくできました」と
桜の判子もらえますように。
がんばるぞ。

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