2013年6月16日日曜日

2013年6月15日土曜日

俳句: 茗荷漬食む歯のわが意すくすくと





 茗荷漬食む歯のわが意すくすくと

  みょうがづけはむはのわがいすくすくと

 朋輩と酌む夜っぴて旧き無為のまゝ

  ともとくむよっぴてふるきむいのまま

2013年6月13日木曜日

俳句 : 4Bでさゝとさらゝと茄子を描く




俳句:

UFOを見たと云ふ娘も浴衣で来

                             娘(こ)、浴衣(ゆかた)

4Bでさとさらゝと茄子を描く 


荒草や日に寄り日に耐へ今日は枯れ





.

2013年6月10日月曜日

周辺でも不安と怒りが広がっています


.
八尾市の周辺でも不安と怒りが広がっています。

http://jirou.jcp-nara.jp/?day=20130607

オスプレイのような危険な欠陥軍用機は飛ばすのが非常識。

それを「沖縄県民と痛みを分かち合う」などとは話が逆。


「痛みを分かち合う」のは沖縄県民を危険にさらし続け、

「痛いままにしておく」だけでなく、

日本中に自由に飛び回らせて危険を広めるだけ。



住民密集の都市圏がつづく八尾周辺をなんだと思っているのでしょう。

「威信を落とした維新代表」の失地回復に使われるいわれは

八尾市と周辺の住民にはありません。



沖縄の痛みをいうなら県民こぞって願っている

オスプレイの日本撤退をこそ要求すべきです。


アメリカに物が言えないのは維新も自民党と同じところに立っていて

沖縄県民など本当は眼中にないのでしょう、

だから同様に八尾市民にも周辺住民にも相談もなしに

アドバルーンを上げるのでしょう。



安倍政権に「よく言ってくださった」という応答を引き出して

維新ー自民党の蜜月を期待するダシにされている

と思うのは私だけでしょうか。




俳句 : 柿の花



柿の花が好きです。なにかはたはた下へ落ちてしまうのです。散っている風情も侘びしそうですが明るさもあります。そんなところも好きなのです。でも、それを俳句にするとなると話はそうウマくないのです。さっぱりいい句が出来ません。今回も不満足ですが一里塚として記録しておきます。


 程々の雫を載せて柿の花


 柿の花有るか无きかの薄みどり
.

俳句 : 夏の闇が好き




昨日の草刈りで虫に食われたか草負けか、
腕が蕁麻疹みたいな様子で少し痒い。
すこし様子を見て対処を考えます。
どんよりとした梅雨空らしい梅雨空が見えています。
軽く体を動かして疲れを散らしていくとしましょう。

見苦しい老人の見苦しい所作とならぬ軽やかさ
なんて無理(笑)
あるがままでいくしかない。

昨夜寝る前に外に出てみると真っ暗な曇り空でしたが
そんな生暖かい夜空のしたで
からっとした夏の夜空を恋しくなりました。

そして真夏の晴れた夜空には
狼がいっぱい走っていたな~と思い出しました。
若い時にはへんな妄想をもつものですから。





夏闇も狼走る星も好き

               なつやみもおおかみはしるほしもすき


.

2013年6月7日金曜日

俳句: 蒼き山越えて遥かな祝婚歌




   髪洗う背に窓の月夏ごゝろ     

   滴るや歩を緩めつゝ山の坂 

   蒼き山越えて遥かな祝婚歌 


三句目は写生句ではなく想像ですが、
結婚式は挙げなかったふたりだけれど、
二人でいくつもの山を越えて来た。
山道に響いてくる何かの歌は
歩いて行く二人には遠くから響き来る
祝婚歌にも聞こえるのだった、


というような話です (^^;

.

俳句:季語 「ハンカチ」「夏休み」




  ハンカチや胸にたゝんだその名前


  ハンカチの白がまぶしいその笑顔



  夏休み靴音させてまっしぐら




おはようございます。

今はまだ晴れていますが、予報はどうでしょうか。

暑くなりそうですが、元気な一日をお過ごしください。

今日もいく度か「じぇじぇ」となりそうな日本、

引き締まっていくぞ(笑)

子供にもどった気持ちで、

季語「ハンカチ、夏休み」を題にして作ります。




.








2013年6月3日月曜日

梅雨のつれづれ



 土曜日は終日家に居ました。少し本を読みました。


 蟻地獄底出づる日は何を泣く

 忙しき蟻追ふ目して我が所在

 芍薬の凛と咲けるは昨日まで

 どくだみの花や今年はあるがまゝ

 二人居や梅雨の晴れ間に飯を盛る


.

2013年6月1日土曜日

俳句: 小糠雨




 小糠雨父が家郷を捨てた理由

 こぬかあめ ちちがかきょうを すてたわけ


.

2013年5月30日木曜日

俳句: 虎が雨



 若枝に白玉満つる虎が雨

 虎が雨窓濡らす日やすこし痩せ


おはようございます。
梅雨空になっていますが、元気で良い一日をすごしましょう。

夏の季語には変わったものもあります。
虎御前の涙が雨となって降る日。<虎が涙>が季語です。

若い時分はまったく受け付けられない話でした。
何だか死が軽く見える気がしたからでしょうか。
今の時代急かれるように死んでいく若者がいるのを見ると
この物語のふたりに向きあう気になっている自分に気づきます。
そんな自分が出ているかどうかという二つの句。




2013年5月28日火曜日

短歌 : 幼き別れ



短歌: 幼き別れ


エアポート背丈の森に紛れつゝ吾手を振りぬ友の目顔に


エアポート君を送りし日はいづこ今機首を上げ発ちゆく機影




2013年5月27日月曜日

ハルモニの傍で




大阪にハルモニの声明け早し

ハルモニの恨吹き透せ浪花風

媼女ふたり静かに名告る夏の午后

その一生證して黙す道の灼け

哀したゞからだのなかに虹やたつ

流れ星わたしのなかにわたしがゐ
            *

桜咲く憶えぬ日々もきみと居し

兵たりし夏を語らず吾に謝す

狩られたる肉に列なす蝿たりき



*桜・流れ星の季語は夏では無いですが構成として入れました。

2013年5月26日日曜日

病葉







風なきを大病葉の一葉落つ

病葉の降る日も往くを我義とす

遍路行く背に病葉を付けしまゝ

かぜなきを おおわくらばの ひとはおつ

わくらばの ふるひもいくを われぎとす

へんろいく せにわくらばを つけしまま




2013年5月25日土曜日

ハルモニたちが勇気をもって大阪へやって来た





おはようございます!
今日もよろしくお願いします。

 橋下市長はくるくる言うことを変えるが反省はしない人と見うけ
ます。
 元慰安婦のハルモニたち面会を断念されてよかったと思います。
 日本人の在り方こそ問われているのです。私たちの為すべきことがある。
 そう思います。

 外国語を俳句に取り込むのは難しいです。 とりわけ韓国語のハン「漢字の恨の韓国語音」は中味も難しい。
 日本語のもどかしい、かなしい、気が晴れない、etc を含んでいるでしょう。

 ハルモニたちが勇気をもって大阪へやって来た記念に一句を捧げます。
 相変わらずのものですが気持ちだけでもとどけと。

 

  ハルモニの恨吹き透せ浪花風

   ハルモニの ハンふきとおせ なにわかぜ



【参考資料】

【橋下市長面談に対する私たちの立場】日本軍「慰安婦」生存者である私たちは日本維新の会共同代表橋下徹大阪市長との面談を拒否します

日本軍「慰安婦」生存者である私たちは、日本での7月参議院選挙を目前に控え、日本市民と政治圏に再び日本軍「慰安婦」問題解決を訴え、戦争のない平和な社会づくりに連帯するため、5月18日から福山・沖縄・広島・岡山を経て大阪・奈良をまわり歴史の真実を日本市民社会に伝えています。そして、私たちは橋下市長が自身の妄言を撤回し謝罪するために会うと理解し、24日に橋下市長と会うことにしました。

■橋下市長は面談の対象ではなく「審判」の対象日本証言集会のさなかである5月19日、私たち生存者は橋下大阪市長、石原東京都知事らが共同代表の維新の会が「橋下の『慰安婦は必要だった』発言を撤回しないことで一致した」と明らかにした報道に接しました。橋下市長はその後も強制性を否定する立場などを連呼し、胸を引き裂かれる思いでした。私たちは今年86歳と88歳になります。引き裂かれた胸を抱いて橋下市長に会うことを考えると、妄言を任務と課す張本人を前にすること自体が恐ろしく大きな精神的衝撃となっています。ひとすじの期待をかけて面談しようとしましたが、それは純真な考えであったと「反省のない」橋下市長の続く妄言が答えています。ここに、橋下市長は面談の対象ではなく、「審判」の対象であるだけだと再度明らかにします。

■橋下市長の仕組まれた謝罪パフォーマンス、シナリオに合わすことはできません5月18日からの証言集会を行う過程で日本の記者から入手した情報によると、24日の面談で橋下市長は、謝罪パフォーマンスを企て、その上ひざまずいて謝るという一過性のマスコミ操作を準備していることがわかりました。この謝罪パフォーマンスは、反人権的な発言がアジアの良心的な市民社会はもちろん、国連や米国務省・米議会などの批判で困難に陥るや、自身の立場を守ろうとひねりだされた脚本であると断言します。終わらない被害者の胸痛む現実と歴史を、橋下市長の謝罪パフォーマンスと引き換えにすることはできません。二度も踏みにじられる必要はありません。

■世界平和市民と一緒に前進するのみ私たちはその場しのぎで臨機応変に術策を変える橋下市長に会う価値も理由もないと判断しました。橋下市長との面談を拒否します。橋下市長が心から私たちに申し訳ないと感じ反省するならば、自身の口から出た犯罪に等しい妄言を撤回し、公式謝罪しなければならないと考えます。そして、政治家として間違いに対する責任をとり、政界から引退することを望みます。私たちは、これまでの道を今後も歩み続けるのみです。

2013年5月24日日本軍「慰安婦」生存者 金福童 吉元玉


.

白上布





座敷ゐのをとこ上布の目にしろき


ざしきゐの をとこじょうふの めにしろき



夏帽子




夏帽子あご紐ひょいと生駒越え

2013年5月24日金曜日

豆ごはん




余所の子も揃えばよそふ豆ごはん


よそのこも そろえば よそふ まめごはん


昼寝の児



ポケットにゃ飛行石あり児の昼寝

日向水


日は至るうへ煌めきて日向水

ひはいたる うへきらめきて ひなたみず



2013年5月22日水曜日

桜桃の季節に




  桜桃の木蔭明るき布の靴
             きれのくつ
  桜桃のきみを憶へり北へ北へ

  樹の旅は終て桜桃の朱きかな
     たびははて
.


アマドコロ





引っ越してきた時の花の鉢に種がついていたのか、
京都北山のアマドコロが家の庭に根付いて
もう何年になるか、毎年今頃に咲いてくれます。
茎が筋張っているのでアマドコロと思います。
でもナルコユリと見分けは難しいです。
アマドコロは甘いトコロつまりイモということらしいです。
ナルコユリは鳴子百合で雀除けの鳴子の鳴子から来ています。
分銅形の花が並ぶ様子が鳴子に似ているからです。
鳴子を見たこと無い人が大半の今説明が難しい。
花が開くと百合の形に似ています。

食べられる野草は試してみるのですがまだ食したことはありません。
オオアマドコロという種類だったら甘くなくて苦いというので、
どうかな?と何年も思案中です(笑)

 下向きて咲く花仄かあまどころ

.

首相官邸周辺デモの状況

タクシーで1周しながら撮った首相官邸周辺デモの状況 

 http://fb.me/1b8Y0kAnM




一年前の状況。今年の大集結はどうなるか。

官邸で入野記者は一行も書いていないのでは?

たれ流しの政局報道はあっても市民のことは無関心?


2013年5月21日火曜日

橋下徹さん。お願いです、ハルモニをこの上侮辱しないでね。



  大阪にハルモニの声明け早し

  狩られたる肉に列なす蝿たりき

  兵たりし夏を語らず吾に謝す


当時は植民地併合で朝鮮人は皇国教育を受けた。
ヤマトナデシコには朝鮮人女性も含まれていたのです。
慰安所の大和撫子は日本人とは限らなかったことを言い添えておきます。

夏の夜



    夏座敷ひとりに広き客の蚊屋

    明早き汀の魚の静止かな

    虚明かり夏の寝覚めの哀しかる


2013年5月15日水曜日

葉擦る風





散歩も気持ちのいい日差しです。
木漏れ日さざめく葉風の匂い、
みんな気持ちいい。


 葉擦り遭ふ風の言葉の夏めきて

夏に感電



全身が感電したわわわわ 夏



哀しただからだのなかに虹やたつ

蝸牛


ひとかげの靴のところにかたつむり


スカラベの夏



 真夜を往く銀河を目途の歩をさだめ



ふんころがしという昆虫は
丸めた糞を転がして運ぶ姿が太陽を運ぶ姿と見立てられ
古代エジプト人に愛された。
スカラベという装身具は彼をかたどっている。
最近の研究でその運搬に
昼は太陽を夜は月を目標にして方向を間違えないと分かった。
月のない夜は銀河の光を頼りにして
運ぶことも確かめられたと言う。

俳句: 5月14日の作



.

真夜を往く銀河を目途の歩をさだめ

ひとかげの靴のところにかたつむり

全身が感電したわわわわ 夏

夏来る見出しに勝る一句出来い

     出来い=こい

帰るさに樹は囀りて背を照らす

かげろふや君が立ち処の草いきれ

   立ち処=たちど

氷河期も夏こそ不滅滴れり

哀し たゞ からだのなかに虹たてる

地の悪は天空にも 薄き虹たてる

   天空=そら

虹を見て邪気なしいつか恋すべし

2013年5月12日日曜日

十五万人三度目の夏が来た






  十五万人三度目の夏が来た

  じゅうごまん にん さんどめの なつが きた 




  夏草や天日襲ひ起つ瞋 

  なつくさや てんじつ おそい たつ いかり




  草萌えもいま夏の野に賊となる 

  くさもえも いま なつの のに ぞくと なる




  草茫々故郷を恋ふ十五万 

  くさ ぼうぼう ふるさとを こう じゅうごまん 




  十五万今も烈しき海の夏 

  じゅうごまん いまも はげしき うみの なつ

2013年5月11日土曜日

端坐せる母を憶へり夏座敷



 

         端坐せる母を憶へり夏座敷

         傾きて猶も端居の蒸す日かな




泥田の光


      蚯蚓出で正午泥田のひかり増す

雨蛙



        跳んでから田螺御免と雨蛙

        雨蛙小池の雨のうすあかり

        雨蛙ひたと聴きいる山の音


        NHK俳句の題に『雨蛙』が出ていたので作ってみました。


2013年5月7日火曜日

昼寝




寝返りをうって昼寝のふっと覚め

ゆめに追ふきみの背に触れ昼寝覚む

昼寝覚む羽化する蝶に似てひとり

覚めて猶昼寝のゆめのきみを追ふ

2013年5月6日月曜日

夏の渓谷に響く声



蟇の声川音の勝る夕かな

ひきのこえかわとのまさるゆうべかな

蟆の声が聞こえた気がする




微熱あり臥す身に暗に蟆のこゑ

 びねつありふすみにあんにひきのこえ

夕月の田みづかゞやく村となり

 ゆうずきのたみずかがやくむらとなり