2019年7月10日水曜日

#万葉集 巻14 3485番 #東歌
都流伎多知 身尓素布伊母乎
等里見我祢
哭乎曽奈伎都流
手兒尓安良奈久尓

剣大刀 身に添ふ妹を つるぎたち みにそふいもを
取り見がね      とりみがね
音をぞ泣きつる    ねをぞなきつる
手児にあらなくに   てごにあらなくに
 
武人が身に添えて剣を持するように我の側に寄り添ってくれた恋人を剣を手にとって見つめるようにま近くは見ることができなくなったので、声を上げて泣いてしまったことだ、赤ん坊ではあるまいに、こえをあげて。
  
<取り見がね>の<ね>が<音(ね)をぞ泣きつる>を導き出した感じ。それがテゴ(嬰児)の泣き声を呼ぶ。民謡的類型性があります。






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