2013年7月15日月曜日

俳句 : 夏:夜の窓



 蛾の数の夜毎に増えて梅雨終わる

   がのかずの よごとにふえて つゆおわる

 蛾の羽音消して近づく夜の雨

   がのはおと けしてちかづく よるのあめ

 蛾を咥え守宮は横へ退き見えず

   がをくわえ やもりはよこへのき みえず


どれほど激しい降りでも夏の夜には雨はどこか優しい。
梅雨が明けてから夜窓辺へやってくる蛾が増えた。
大きなのもいます。
雨の降る音を聞いているとこころが休まるのを感じます。
今夜もやもりと静かな時間を過ごします。
やもりよ其処に居るのは知っているのだよ。
ぼくもお前からは見えないわけだ。
除虫菊製の蚊取り線香もまっすぐな煙を昇らせています。

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