2014年5月18日日曜日

俳句 思い出のイタリアの夏空

カラッと晴れ上がった青空の記憶というと私にはイタリアの空の記憶。

スペインとポルトガルの空も見ましたが記憶にない。短すぎたからでしょうか。

トスカーナの田園やナポリの町の上の空は美しかった。
とりわけトスカーナの田舎の町での日々は友人も出来たり思い出が伴う記憶の空。

古い塔が立っている丘に朝夕に霧がたつのを、イタリア語で見よう見まねで詩にしたら喝采浴びて地元紙に載ってしまったりして。

私のその片言のイタリア語の先生は行きつけの食堂の七歳のベアトリーチェだった。
自分の瞳を指差して「アッズッロ」!と叫んだ青い青い目を思い出す。
きっと今頃はもうママになっているだろうけれど。

イタリア共産党は軟弱だぁ!と叫んでいた学生のアルドやシチリアから移住してきた看護師の(友達からは冗談で”マッフィアの”と呼ばれていた)ピーノ、みんな明るかった。

アラバスターを彫刻したりフィレンツェのモデルを招いてクロッキー三昧の時間をもったり、何故か下戸の私が赤ワインだけは飲むようになったり、至福のときだったんだと後になって思う。




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