ひとは去りゆく
長歌:
わが内を ひとは去りゆく
わが内を 友は去りゆく
ものなべて ちひさく昏く
なほ 遠ざかる
反歌:
もみぢつむ
ときの奥処に もみぢつむ
庭ははだかの はたちのこころ
近年はやはり出会いよりも別離が多い。しかも永訣であることが。
15歳から25歳くらいの間に家族以上の密接さで関わり合っていた友もふくまれている。
これは万葉長歌風の一首合わせて反歌である。
古風過ぎよう。
しかし出てきたのはこれ、妙なものである。
しかし自分の心情がそのまま出せているような気もする。
それでここに出しておこうと 思う。
赤く腫れていたのかもしれないあのころの自分たちの心。
今では遥かなり紅葉のごとし。
湿っぽくない挽歌として、
我が朋友 TOSHIYUKI MIYOSHI に捧げる。
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