とうとう七十代まで五指に足りない年齢。
論語と唐詩を二本の手にもって年を越した。
ますます漢字が読めないことを自己暴露して苦しむ日々が続くだろう。
さっきまで哲学的自制心の蝋燭の火を見つめながら
ため息交じりに一年の計を考えてみたがどうにもまとまりはつかない。
迷いながらのまた一年。そうなるのであろう。
友人知人の新春をことほぐ気持ちは溢れているのだ。
幸先良い元旦でありますように!!
濁り酒年あたらしき寒の冴え
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新年とか新春というのを
新しい年、新しい春と思ってた。
ところが
新という字は「出来立て」とか「生まれたばかりの」という意味があるそうだ。
始まったばかりの一年の初めの時間とか春になったばかりの時期というニュアンスがあるのだと知った。
なるほど新酒とは去年のに対する今年の酒というより出来立ての酒という感じが先に来るのだった。
出来立ての春。
出来立ての年。
出来立ての今年の私。
ほやほやの私でいる気分を味わうのがお正月なんだな。
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