2008年6月27日金曜日

牧野富太郎作の植物採集行進 

2006.11.11 記のバックアップ


MOさんのホームページ渡瀬遊水池の植物に面白いものが出ています。

ここから引用○

牧野富太郎博士が明治44年に創立した東京植物同好会に植物採集行進曲というものがあったので 面白いからご紹介しておきましょう。その時代を反映してはいますが今も昔も同じ心を持った人たちの集まりだと感じます 
植物採集行進曲
                    東京植物同好会

根堀り片手に胴乱下げて
今日は楽しい採集よ
採った千種(ちぐさ)の優しい花も
やがて知識の実を結ぶ

国の為なら草木も採れよ
君は一本僕二本
つもりつもっておし葉の山が
末は御国を輝かす

異国に誇る草木の数よ
すべて知らねば国の恥
心一つに力を合わせ
調べ上げましょ我がフロラ

多き草木を原料(もとで)に使い
産業工業盛んに起こし
民の暮らしを一層善くし
国の富をも殖やしましょ

草木(くさき)可愛いの心をひろめ
愛し合いましょ吾等同士(どし)
思い遣(や)りさえこの世にあらば
世界(せか)や平和で万々歳
        (関本平八 1941 『栃木県植物総覧』から引用)

○ ここまで引用

ね、面白いでしょう。
おじさんたちが会でそろって歌ってる姿想像できてしまうおもしろさ。

植物採集に行進曲があったことが、面白いのに加えて、
明治44年という殖産興業、富国強兵の時代の息吹が反映して勇ましい感じがあるし、
でも、最後に歌われているのは、
やっぱり『愛と平和』。
草木を愛する人々の平和な世界的連帯なんだという、おもしろさ。

そう思いませんか?

SNS的スピリットのルーツのひとつは

『人と事物への愛』(物欲じゃなく!)

と改めて感じます。

 
                                      

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