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漢詩 無題
青 裙 紅 玉 若 荷 花
落 托 江 湖 多 酒 笳
郷 里 帰 来 辛 処 世
曙 光 私 転 暖 残 涯
青裙 紅玉 荷花の若し
江湖に 落托して 酒笳 多し
郷里に 帰来するも 処世 辛し
曙光 私かに 転じて 残涯を 暖む
青裙 緑のスカート
紅玉 生き生きした玉のような肌
荷花 ハスの花
落托 人目を憚らず自由に振舞う
江湖 世間のこと
酒笳 酒と笛 宴の比喩
処世 生きること
残涯 残り少ない人生、またその身の上
私 ひそかに
2013年10月18日金曜日
秋思
秋思
垂白文章猶未成
幽襟独嘯佇蓬生
凄風敲戸帰鴉乱
桑葉翩翻揺月明
垂白ナルモ文章猶未ダ成ラズ
幽襟独リ嘯イテ蓬生ニ佇ズム
凄風戸ヲ敲キ帰鴉乱レ
桑葉翩翻タリ 月明ニ揺ル
垂白 髪が白くなっていること 老いを象徴
文章 「文章は経国の大業、不朽の盛事なり」「文は人なり」
幽襟 胸に秘めた深い思いのこと
蓬生 よもぎふ 奥まった処の意味で使う
凄風 冷たく吹き荒ぶ風
帰鴉 巣に帰るカラス
桑葉 桑の樹とその枝葉
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