2013年9月13日金曜日

漢詩 :  観月偶感 


今回は頭から作っていった起承転結の順で。難しかった。
それで意を尽くした終わり方ではなかった。それが反省点。


 蝋涙香烟形影思

 多年宿志在天涯

 如何閉戸悲塵世

 詩骨無端孤月窺 


 



2013年9月8日日曜日

魚玄機 送別其のニ






送別 其二 魚玄機

水 柔 逐 器 知 難 定 

雲 出 無 心 肯 再 帰 

惆 悵 春 風 楚 江 暮
 
鴛 鴦 一 双 失 群 飛 



水は柔かに器を逐うも 定め難きを知る

雲は出づるも心無く  再帰肯なう

惆悵たるかな春風   楚江の暮

鴛鴦は一双たるも   群を失して飛ぶ

2013年9月7日土曜日

漢詩 : 有朋遠来寓居

俳句や短歌ができない。頭が止まってしまっている。

何故に漢詩ならできるのだろう?

出来ばえはともかく作れる。

たぶん詩語集と平仄記号付きの絶句用の型紙があるからだ。

入門書の指示通りにやっているからできるのだろう。


平水韻 上平四支の韻


 題  有朋遠来寓居  朋あり遠きより寓居に来る


 夕陽籬影従陶詩   夕陽 籬影、陶詩を従え

 帰鳥啼猿落葉時   帰鳥 啼猿 落葉の時

 朋友吟来柴桑宅   朋友 吟じ来る 柴桑の宅

 欣欣温酒共囲棋   欣欣 酒を温め 共に棋を囲む






 夕陽に透けて籬(まがき)のシルエットができ 陶淵明の詩を思わせる

 ねぐらへ帰る鳥、林で親を呼ぶ猿の声、落葉が続いている時刻

 懐かしい友が 詩を吟じながら 田舎の宅に来てくれた

 わくわくした嬉しさに酒の燗を調えたらさあ向き合って碁盤を囲む。


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漢詩 : 秋夜偶成

懲りない、という姿勢で何度でも拙い作に耐えて漢詩作詩に挑戦しています。 

             七言絶句 平起式 韻は平水韻 十一尤

  秋夜偶成

  桂花香閣訪無由

  破壁月明暮雨収

  往事迢迢人已去

  孤燈多感不堪秋


2013年8月26日月曜日

俳句 : 薄一面の野原



薄光る原を通らむ月出でし   

薄光るその尾の浪に果てを見し

2013年8月21日水曜日

俳句 : 薄闇に居る



迎え火を焚かず我あり薄闇に

俳句 : 夏の終わり




振り返るほど美しき夏の悔い


蜩は夜明けを待たじ夏逝きぬ 


蜩=かなかな

月下美人



 月下美人今宵顕になりし無知

   げっかびじん こよい あらわになりし むち



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