2012年10月25日木曜日

海の魅力でほっと一息


Heartbeat of the Sea from Rafa Herrero Massieu on Vimeo.

俳句: ただの今日の秋


俳句: 榧の実


俳句: 秋終わる






























秋は何処見つけて見せて晴れた日に
 
夜なべあかき心のまゝ二人かな

耳ふたつ夜風の秋にしろく添え

秋あはれだらりと垂れて夜の舌




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俳句: 十月 満ち來る潮






























十月満ち來る潮に風の声

又ひとり去ぬる有り 秋 町工場

からす瓜己ふたしかに夕暮れぬ



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俳句: 十月 旅支度する神






























旅支度する気短な神の傍

この衣が母を舞わせて立田姫

目も口もいっぱいにして秋終る




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俳句: 火の祭り





秋の夜の身を焼き甦り去にしもの

寒さ著て歩み入りゆく雄の祭り

火柱の立つや願ひの夜は顕

秋祭り足細妻の交じりいる

群衆も火も知らぬ間の星の冷え

飾られし会いと別れも秋祭り

縁日の秋のゆふ日は昨日いろ


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俳句: 寺の秋






























不愉快とある背表紙を買ふて秋

饕餮は偏食ばかり熟し柿

数独が一題解けた柿の種

あの逢ひはほめきの紅さ寺の秋

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俳句: いのこづち 曼珠沙華


























紺の衣の星座となりしいのこづち

ひがん花さなかの恋の間々揺るゝ

残照や遠ざかりつゝ曼珠沙華

庭の露まがほ正しき子猫の目

からす瓜薄れ日のごと消え残る

魂の仕事の秋か歌劇果つ

声なくも声限りなき秋の風

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俳句: 


























踏鞴火や深更けて村下えぼし西風


七箇まで星を滲ませ遅き春 

わが家は春やむかしの花のなか 

丘のうへ妻はそよかぜ桃の花 

丘に立つ妻あたゝかき風とゐる


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