2012年10月25日木曜日
俳句: 火の祭り
秋の夜の身を焼き甦り去にしもの
寒さ著て歩み入りゆく雄の祭り
火柱の立つや願ひの夜は顕
秋祭り足細妻の交じりいる
群衆も火も知らぬ間の星の冷え
飾られし会いと別れも秋祭り
縁日の秋のゆふ日は昨日いろ
.
俳句: いのこづち 曼珠沙華
紺の衣の星座となりしいのこづち
ひがん花さなかの恋の間々揺るゝ
残照や遠ざかりつゝ曼珠沙華
庭の露まがほ正しき子猫の目
からす瓜薄れ日のごと消え残る
魂の仕事の秋か歌劇果つ
声なくも声限りなき秋の風
.
登録:
投稿 (Atom)