2012年2月9日木曜日

遠白き夜明けの空や凧あがる



遠白き夜明けの空や凧あがる

薄明のだだっぴろい空に春めいたまだうそ寒い風。
凧がひとつ上がっている。

新芽の赤さに春を感じた句


              ルージュ
風止んで芽立ちの赤さ春めきぬ



風やんで芽立ち赤さ春めきぬ


まだ冷たい風に耐えて身を縮め風が止んで気も緩む
そこに赤いものが新芽だった。春を感じた。

2012年2月8日水曜日

90歳を越えた母の傍で







  待つ皃で小雪に眺いる母の傍


  ふと弱気云ひかけ 雪に又笑みて


  老ひと云ふは病にあらず 雪已まず


  春来れば歌舞伎を見せむ 春くれば

2012年2月2日木曜日


Canon 5D MarkII での動画撮影だという。綺麗なものが取れるものだ。

A Week In Montana from Preston Kanak on Vimeo.

2012年1月19日木曜日

年の暮れ雑感を詠む


冬の空はあっという間に暗くなる。その移り際の暮れ色に魅かれる。

別姓を保って暮らしたいふたりにこの国は優しくはなかった。それももう暫くだ。
民主党政権はこの点でも裏切ってくれました。でも期待外れの人生、とは言わない。

大夢は人生の比喩。夢のような人生の意。浮生夢の如し。
路地はろじ或はろしと読む。大阪では「ろーじ」とも。
蕪村の「路地の細さよ」という感慨がわかる歳になったねぇ。胡蝶は君かそれともぼくか。
奥へ奥へと迷いながら縺れ飛ぶ蝶ふたつ夢の中、人生の中、どこまで一緒なのか。

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2012年1月16日月曜日

短詩 自由律俳句風



コンビニで買うおむすびみたいな君がなぜか心に載っている


振り返ったその娘(こ)はあの娘 もう髪切って目顔おとなで


「夢 無いよ」と言ったけど むかしと変わらない柔らかい髪だ


コーヒーの匂いがする指でピアス外して ぼくを見るな