ワーナーマイカル高の原で「はやぶさ 遥かなる帰還」をみてきました。
感想は平凡な感激しか書けないので捨て置きます。
ツレとふたりで映画館は久しぶりでした。
1950年代はまだ戦後の荒廃の余燼が社会に残っている時期でした。
また少年の耳目には南極越冬隊や火星大接近などのニュースが興奮をもたらしていました。
そんな時期に大阪市立電気科学館が初めての児童向け連続天文学教室を開きました。
わたしは友人とふたり受講する幸運に恵まれました。
火星観測で世界的にも知られていた佐伯恒夫さんも講師になった講座ははじめての手さぐり感にみちた楽しさあふれるものでした。なつかしい思い出ですが、今回「はやぶさ」を見ての興奮とよろこびにはそうした少年の日々の宇宙への憬れが自分の中で目を覚ましていた気がします。
映画の変に「日本と日本人は素晴らしい。万歳」みたいな陶酔を誘導するようなところのない描き方も好かったからでしょう。静かな喜びに包まれて見終えました。エンディングの糸川博士たち宇宙研究開発の先人の写真も最後まで見て席を立ちました。
オーストラリアの砂漠地帯の6月の夜空に燃え尽きていく「はやぶさ」に日本の宇宙研究の水準の高さと研究者の誇りへの賛歌を詠んでみたくなり季節外れの句ですが作りました。
天空なるや はやふさ 消えし 夏の闇
あめなるや はやふさきえし なつのやみ
同じこの時期に公開中のイーストウッド監督、デカプリオ氏主演の「J.エドガー」も見たくて何とか時間を作ろうと思います。近く公開予定の「戦火の馬」の予告編も見たので見たいと思っています。
スピルバーグ監督の「戦争映画でない」戦争映画です。
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