2016年1月14日木曜日

俳句 起ち上がる男のやうに初日かな

#俳句

$他人の子供でも抱き上げれば我が孫(^_^)

 春着の児抱けば小さき掌が背側(せな)に

$病む者と正月

 膝を抱くきみよ出来たよ雑煮召せ

$躓きの多い歳だった友へ

  起ち上がる男のやうに初日かな

  元日から全速力で生きよ友

2016年の初日の出 八千メートルの高みからの富士山
(http://travel.watch.impress.co.jp/docs/news/20160101_737456.html)



#haiku #jhaiku

2016年1月5日火曜日

俳句 里のこの塩味薄き雑煮かな

‪#‎新春‬
 
 生き生きとまだ人生を又一年
 
 屠蘇酒の只それだけの初春かな
 
 新春やなにあらたまる程のこと
 
 里のこの塩味薄き雑煮かな
 
‪#‎haiku‬ ‪#‎jhaiku‬ ‪#‎fhaiku‬ ‪#‎kigo‬ ‪#‎季語‬



俳句 繰り言の如く旋ふ雪歳暮れて

‪#‎歳末‬

 繰り言の如く旋(ま)ふ雪歳暮れて
 
 除夜なれど身丈に余す悔悟(けご)の嵩


‪#‎haiku‬ ‪#‎jhaiku‬ ‪#‎fhaiku‬ ‪#‎kigo‬ ‪#‎季語‬



2015年12月26日土曜日

俳句 息白く影もつひとや冬の月

#俳句 

 息白く影もつひとや冬の月
  
 もくもくと夜が餅くふ寒さかな
  
 雪時雨夜の発車の声遠し
   



 #haiku #jhaiku #fhaiku #kigo #季語

2015年12月23日水曜日

俳句 猫の日向冬日遷りて終りけり

#俳句 #追憶

猫の日向冬日遷りて終りけり
 
辛夷通り名付けし君に冬の接吻
 
鶴橋の屋台の冷えを詩語とせり
 
哀しみは空家に過(よぎ)る冬星座
 
 

 *過る:よぎる。立ち寄っていくこと。
 
#haiku #jhaiku #fhaiku #kigo #季語




 酒ちびる程にかじかむ小指かな
 
 鶴橋に熱き酒あり肉焼けて
 
 熱燗に温めむ身もて高架下

 居並べば熱き酒乞ふ顔となり
 
 とびとびに痛む記憶に寒夜酒
  
 *小指:大阪弁で、こよびというひともいる。 
 *ちびる:ここでは、ちょっとずつ飲むの意。ちびちび(と飲む)の動詞形。
 *昔結婚間もなくは鶴橋近くの玉津というところに住みました。下戸の私を置いて妻は取材と称して鶴橋の屋台へよく行きました。親爺ギャルなんていう言葉のまだなかったころにオッサンにまじって舐めるように飲んでいました。寒くなると屋台へ迎えに行って一緒に帰った夜道を思い出します。

2015年12月21日月曜日

俳句  物言はぬ妻と凩聴く時間

♯俳句 ♯冬の日

 物言はぬ妻と凩聴く時間

 炭火熾し窓物語好し長し

 何ぞ優し無為の冬日の人の影

 変り無き炬燵蜜柑の嬉しさよ



 *熾す:いこす、はいこる。関西弁で火を起こすこと。炭をいこすすなど
 *優し:やさし。うしではありません。
 *何ぞ:なぞ。nansoがnazoに。

2015年12月19日土曜日

俳句 人生のシミ余白まで冬日浴ぶ

#俳句

 人生のシミ余白まで冬日浴ぶ
 
 これがまあ己れ難儀な冬の坂
 
 冬たちぬ残陽に向く樹の無口
 
 

 
 
#haiku #jhaiku #fhaiku #kigo #季語

2015年12月17日木曜日

俳句 友のまま果てしか烈し師走風

♯俳句 ♯冬の蝶

 友のまま果てしか烈し師走風
 
 そといへど寒さにことばつい強く
  
 蝶迷ふ雲の去来を背に迷ふ
 
 われとなき心に映ゆる冬の蝶



 
#haiku #jhaiku #fhaiku #kigo #季語

2015年11月7日土曜日

#‎短歌‬ 二首 残日雑記




 若き日に一緒に撮りし一枚のやうに恥じらひ朝日に竝らぶ

 黒髪に若やぐきみを忘れさう見知らぬ沈黙目の前へ立つ


 ‪#‎tanka‬ ‪#‎jtanka‬ ‪#‎ftanka‬ ‪#‎老人病‬

俳句 逢はでゐる逢いたきひとや秋刀魚焼く

#俳句


 ひとりごち後は秋刀魚の焼くるまで

 逢はでゐる逢いたきひとや秋刀魚焼く



 #haiku #jhaiku #fhaiku #kigo #季語