尾を立てて寄り行くと見ゆ桜道
子猫連れの人
満城の桜背にしてにあと啼き
夕暮るゝ水のゆくへや追うて散る
野の風呂の裸体に花の信到る
為す無き日 蝶の斑ら気を見て居ぬ
なすなきひ ちょうのむらきを みておりぬ
キスした日 まだ眩めいて 菜花月
春はちょっと可愛らしい思いでもあったりして
実は写真も句もみな創作です。
あの春の桜は此処ぞ今を咲く
桜さくら跡形も亡き故郷かな
ともに見し花明るうてしづかなり
とをさくら儂(わし)もあんたも人のはて
水逝くや花満開の翳る下
さんぐわつの蓋とぢたまゝさくらかな