あの春の桜は此処ぞ今を咲く
桜さくら跡形も亡き故郷かな
ともに見し花明るうてしづかなり
とをさくら儂(わし)もあんたも人のはて
水逝くや花満開の翳る下
さんぐわつの蓋とぢたまゝさくらかな
はなくるゝ ひとはうつくし
ものかなし
その うしろかげ たつ みゆ きゆも
NHK「俳句」にもエッセイでも秘密保護法反対の気持ちを吐露しつつ、
若者への思いを書いておられますね。
新年の宮中行事の「歌会始」の選者を夫婦で努めた方ですが、
今の世情への危惧と文学的立場での社会性を踏まえての発言として
貴重な一石を投じることをされたと評価したいですね。
しがらみよりも大事なものを自覚されてのことと感銘を受けました。
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