母の居る街まで野路つばくらめ
杉菜張る母に逢わざる宵十日
ひた往けど茨花咲くとおせんぼ
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花苺貴女は風に囲われて
暖かや風と寝見やる長堤
森に埋めし嘘又空へ朧月
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いにしへや春や濡れたる奈良の土
山の雨静かにさくら咲いてをり
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はなうかべ水逝く佐保に添ひ歩む
満開の桜を残し先へ行く
佐保川の桜咲いたにもう暮れて
麗らかや手に在るパズル解けぬまゝ
桜闇照りし小さきをんなごゑ
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日は遷る菜花たんぽぽ仏の座
春風と遊べおや指延べてやる
たんぽぽの座に吾も居る岡の端
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児はななつげんげげんげの野の広さ
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ふるさとを過ぎる日ありて水の春
逝く水や天地の春を知る響き
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旅立ちや背で雷を聞き春を踏む
春一番吹き通る部屋子は去りて
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本もつて習へば軒をうつ霰
石の上霰は墜ちて散り止まず
朱き芽に中りて霰弾かるゝ
霰死ぬ指さきで溶け笑ひとつ
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