2013年4月19日金曜日

佐保の桜日和



はなうかべ水逝く佐保に添ひ歩む

満開の桜を残し先へ行く

佐保川の桜咲いたにもう暮れて

麗らかや手に在るパズル解けぬまゝ

桜闇照りし小さきをんなごゑ





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2013年4月7日日曜日

俳句: 蒲公英など



日は遷る菜花たんぽぽ仏の座

春風と遊べおや指延べてやる

たんぽぽの座に吾も居る岡の端


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2013年3月30日土曜日

俳句: げんげ野



児はななつげんげげんげの野の広さ


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懐かしさがこみ上げる舞台

キラパジュン(Quilapayun)とインティ・イジマニ(Inti-ilimani)が同じ舞台の上にいる。

2013年3月10日日曜日

水の春





   ふるさとを過ぎる日ありて水の春


   逝く水や天地の春を知る響き


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旅立つ春








     旅立ちや背で雷を聞き春を踏む


     春一番吹き通る部屋子は去りて

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2013年2月16日土曜日

俳句: にわか霰の庭で




              本もつて習へば軒をうつ霰

              石の上霰は墜ちて散り止まず

              朱き芽に中りて霰弾かるゝ

              霰死ぬ指さきで溶け笑ひとつ


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2013年2月9日土曜日

俳句: はん女忌に

二月五日は武原はんさんの忌日であり「はん女忌」であった。



  冷ゆるまゝ舞ひ踏みし床はん女の忌

  老ひが背にあらず入りにし冬木立


  小つづみの血に染まりゆく寒稽古  はん女




2013年2月7日木曜日

俳句: 雪女


  冴えし夜はまぢかき星に凭る如く

  きみを背に告げたきが有り冬銀河

  ゆきをんなひとりの夢の又さめて


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俳句: 降る雪が…


  


  ふる雪が老いしひとりのひふの上

  人皮をがばりと脱げば魂の冬

  われとなき経験の先 雪 々 々

  センに似た少女を脱ぎて冴え返る




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