ふる雪が老いしひとりのひふの上
人皮をがばりと脱げば魂の冬
われとなき経験の先 雪 々 々
センに似た少女を脱ぎて冴え返る
この句に感じればクリックをお願いします。
鏡餅 ひとの少なき里の春
挨拶す 日の出にまろき鏡餅
配偶といふ不思議 年又あらたなり
らうばいの透けるやさしい黄を愛す
.
この句に感じればクリックをお願いします。
元日や とほく厳しき父 ありき
旦の字に ゝ て照らす日や にはす ゞ め
死にそうな古さ骨がある青い空
細い線しづかに引けば年が暮れ
雪となる湯は流れつつ身をつつみ
降る消ゆる見ゆるがまゝに妻と酌む
この句に感じればクリックをお願いします。
道に雪この世を抜けて降りしきる
≪br/>
この句に感じればクリックをお願いします。
昏い夜を聖夜と呼んで燈を点す
この句に感じればクリックをお願いします。