遠き日の益して遠くへ蝉時雨
夏雲におーいと呼びて影となり
迷彩のTシャツ着終え庭花火
亡き人を映せ忌日の朱夏の池
かき氷躬中の永遠へ溶け堕ちぬ
希望とはと窓辺明らめ夏の空
今日のごと明日(あした)も凛と夏桔梗
つまべにの爆ぜてほつれし遺稿かな
海暮れぬ越後上布に酒の染み
猫耳もひとを待つらし浴衣着て
鬼灯の鬼は亡き者水を乞ふ
八月の声蝉でゐて君ならず
残り蛍仄かなるかなふつと消え
ふたりゐし昔や今に鳳仙花
紙に撒くむかごは常に角まろし
街へ行かうむかごの面の吾が憤怒
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