2007年7月23日月曜日

貴男もあたしも買われたいのち…




自分の感情をどう表現するか。
もやもやした不鮮明なところのある気持ち
画像検索でキーワードを替えながらやっていて
この画像のグロな感じが近いかなと思って
もらってきた…  気分悪い人いたらごめんなさい ⇒




選挙もたけなわ(たけなわってどう書くんだったっけ…酣か)

昨夕は丸善で人に会うので京都へ。
この書店、京都丸善は梶井基次郎が小説「檸檬」で
爆弾みたいにレモンを置いた…その書店だったね。

選挙の街頭演説にぶつかって歩けないほど、
ゆっくり通りながら観察。ものすごい人だ。
動員されてきてる人もいるのだろうが、サラリーマンや
学生も立ち止まって聞いてるらしい。みな真剣に聞いている。
こんどの選挙の特徴のようだ。

投票率は上がる。自民党は減り、公明党は維持または減。
でも民主党が圧勝できるか?
京都らしく共産党がすごく元気な女性候補だ。
自民・民主・共産の2議席争い。

今朝はまた朝から赤城大臣の政治資金問題。
あらたな局面になっていると報道。
あきらかに政治資金規正法違反。
だがこの件ではよく読むと罰則規定がない。
上手く抜いてあったんだね。予想してたみたいに。
コメンテータも言っていたが、他の自公民の政治家も?
と疑わしくなってくる。

完全国営で一切金のかからない選挙は出来るだろうに。
と、ぼくら素人は思うが、そんなモンじゃないそうだ。

政治に金が要るのは他の入用があるからだと。
法案通す国会対策とか、イロイロと…
昔は自民・公明・社会・民社の国対委員がマージャンしながら
お金が動いたりしてたとか。

企業・団体の政治献金の禁止が徹底しない限り
幾ら政治資金規正法の細目をいじっても事態は変わらない。

年に一度同窓会の二次会でカラオケに行くが
ぼくはかろうじて1,2曲の持ち歌がありますが
そのひとつが「カスバの女」…
この記事のタイトルがその一節なんですね。

お金で縛られたらもうお終い。
体は縛られても心は別よ…と言いたいけれど…

花の都パリのムーランルージュの踊り子だった…
酒場の女
失恋したら外人部隊に身を投じて
人生を捨てた男
恋してみても一夜の火花…

どうせ「買われたいのち」のふたりだから
という負け犬同士の引かれ歌だけど
ぼくには近しい感情なもので…

でも赤城君の場合は、ちょっと不細工すぎないかい。

男らしくしろとは言わない。
こっちも「男らしさ」なんてないから。

出処進退は何で決めるのかね?
お金の疑惑に答えられない君と庇い続けるABちゃんと、
オノレ・ドーミエのカリカチュールになっちゃてます。

政府の統計でこの11年間で900人近くが餓死している。
診断書に他の病気が併記されたのは統計に入れないので実数は
もっともっと多いと研究者がコメント。
これは自然現象や高齢化じゃないと見るべきだ。
リストラ。非正規雇用増大。賃金水準の低下。
ネットカフェ難民の発生。
社会が格差固定化社会になってきているからだ。
それに加えて権利意識の喪失。
「世間に迷惑をかけてはいけない…」
これは美談ではない。悲劇だ。無知と政治の無責任との。
バブル以上と言われる多国籍企業中心の利益増大の影にある事実。

ヒルズ族など勝ち組はいいが
大多数の国民はこういう現実をうすうす感じているから
不安なのに、年金までがめちゃくちゃだった。

一票しかない。悔しいけれどそれが平等、民主主義。
この一票、どこへもっていこうか。

金で汚れていない党や人へ入れよう。そうしよう。
心では「買われたいのち~」と哀愁に身を浸しながらも
せめて政治は金で買われていないところを選びたい。

ジョナサンの万引き…



ドイツの話らしいのですが…

TVで 『万引きカモメ』を報じていた。

映像で見るとなるほど、お店の棚から咥えて

のこのこ外へポテトチップスの袋を持っていく。


なんでも、毎回同じチーズ味の袋だそうで…(笑)


どうやら仲間のところで袋を破って食べるらしく

カモメのボスだろうというのですが…

なかなか楽しいというか面白いニュースです


「カモメのジョナサン」という本を思い出しました。


五木寛之さんの訳だったですね。


万引きの代金私が代わって払うわ…という人も出てきたそうで

人情は共通という感じで愉快ですね。


ぼくは丹後半島ではカモメにポテトチップスを狙われて

怖いくらいだった経験があります。

カモメはポテトチップスが好きなんだろうか?


2007年7月18日水曜日


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黒田三郎 【くろだ さぶろう】

大正8年2月26日~昭和55年1月8日。
市民の日常と生活感覚を、平易な言葉で書いた詩が多い。「ひとりの女に」は戦後を代表する恋愛詩集との評価が高い。

代表詩集

* 「ひとりの女に」 昭和29年
* 「失われた墓碑銘」 昭和30年
* 「小さなユリと」 昭和35年
* 「もっと高く」 昭和39年

代表作品

* 賭け
* 夕方の三十分
* 秋の日の午後三時
* 死のなかに

--- 余計な一言 ---

何も付け加えなくてもいいだろう、この詩は。
黒田三郎が亡くなったときぼくの中でも
何かが静かに立ち去っていったように思う。

戦後詩(現代詩)は難解と言われるが
黒田三郎の詩に韜晦はない。
が、その詩精神には揺るぎはない。
紛れもなく強靭な批評性があっての作品ばかりなのだ。
戦後日本の代表的現代詩人のひとりだ。

若い日のYohはこんな兄貴がいたらいいなと憬れたものだ。

代表作の詩集「ひとりの女に」は
戦後を代表する恋愛詩集と言われるし
ぼくもそう思っている。

この作品は最愛の恋人(妻)を亡くした後のやもめ暮らしで
愛娘との勝手の分らない家庭の仕事と勤めの掛け持ち
まだ癒えない痛みを酒に薄めて奮闘する自画像なのだ。

よくある様な、見た様な光景。

でもここに出現する不思議な輝きと静けさに
人生ってまじめにやっていくものなんだ……と感じますね。

ただの呑べぇに見えてもこういう暮しなのかもしれないと、
立ち飲みのサラリーマンを横目でみて通る、今夕のぼく。